読書は知識を蓄え、見聞を広める上で重要な役割を果たします。
数百円から数千円で、多様かつ専門的な知識や新たな見聞を得られると考えると、書籍はコスパが非常に良い物と言えるでしょう。
しかしそれでも、気の向くままに好きなだけ本を購入していると、一ヶ月で5桁円以上かかることだってざらにあります。これは中々に痛い出費です。
というわけで今回は、「書籍をコスパ良く読む方法」についてまとめようと思います。
いきなり結論
購入後に本を手放しても良いか、手放したくないか、また電子書籍で良いのか、紙の本が良いのか、によって、取るべき方法は変わってきます。以下3つの方法をご紹介します。
ちなみに私個人は電子書籍でも良いし、手放しても良いと考えているタイプの人間です。欲しいのは知識や見聞であって書籍そのものではないですし、あまり物を所有したくないという思いもあるからです。
番外方法として、そもそも購入しないというやり方もあります。2つほどご紹介しますが、こちらは用量・用法を守って利用しましょう。
1.Amazonでクレカを利用し電子書籍を購入
- 向いている人…電子書籍で良い人、Amazonが発行するクレカを有している人
- 向いていない人…紙の本が良い人
電子書籍は紙の本より安く売っていることが多いです(大体10%程度)。AmazonのKindleを利用するならば、Amazonが発行するクレジットカードを利用することで、更に安価で手に入れることが出来るでしょう。
ただ、他のクレジットカードとの還元率の違いは0.5%~1.5%程度であり、年会費が1,375~11,000円かかってくるので、普段からAmazonを利用している人を除いて、持っていない人はわざわざカードを作る必要は無いと個人的には考えます。
この方法は購入した本の売却のことを考えないで済むので、そこそこのコスパで一番楽な方法です。万人にお勧めできる方法でしょう。
2.本屋で図書カードを利用し購入後、メルカリで売却
- 向いている人…とにかく安く済ませたい人、近くに本屋・金券ショップがある人
- 向いていない人…フリマアプリを利用するのが面倒な人、手元に本を残したい人
実店舗を持つ本屋とオンラインの本屋の相違点を考えたとき、実店舗では図書カードで決済できるという点が挙げられます。
図書カードそのものに額面価値以上の価値はありませんが、図書カードを額面以下の値段で手に入れる方法があります。金券ショップで購入するという方法です。会社によって異なりますが、大体額面の95~97%程度で購入することが出来ます。
これは書籍を3~5%の割引価格で購入出来ることと同義であり、最終的にはクレジットカードで購入するよりも安価で書籍を購入することが出来ます。
そして本を読み終えた後は、フリマアプリを利用して本を売却します。フリマアプリは複数ありますが、現時点では「メルカリ」が一番オススメです。手数料が他のフリマアプリより高いですが、その分ユーザー数が圧倒的に多く、掲載した商品が早く高く売れます。新しい本(特にビジネス書)ならば、簡単に売ることが出来るでしょう。
この方法は最新の書籍を安価で読みたい人に適している方法です。差し引き200~500円程度で新品の書籍を読むことが出来ます。少し手間がかかるのが難点ですね。
3.楽天で楽天カードを利用し購入後、ラクマで売却
- 向いている人…楽天経済圏で生活している人
- 向いていない人…楽天に恨みがある人
楽天経済圏で生活している人の中には、楽天カードの還元率が4%以上ある人がざらにいると思われます。私個人も楽天経済圏の住人であり、6~7%程の還元率になっています。
そのような人は楽天ブックを利用して本を購入することで、簡単に4%以上の割引価格で本を購入することが出来ます。タイミングを見計らえば、10%を超える割引価格で購入することも時には可能になります。
本を読み終えた後はフリマアプリを利用して本を売却します。この際にメルカリを利用しても良いのですが、楽天経済圏の方は「ラクマ」がおすすめです。楽天IDに登録されている情報をそのまま利用することが出来るからです。手数料もメルカリよりもラクマの方が割安ですしね。
利用者数がメルカリよりも少ないので、そこは注意点ですね。
この方法は楽天経済圏に所属している人に特に適している方法です。楽天経済圏はポイント還元が非常に手厚いので、移住することをオススメします。ただ、つい最近ポイント制度の改悪などもあったので、今後の推移には気をつける必要もありそうですね。
番外1.図書館で借りる
- 向いている人…家の近くに図書館がある人
- 向いていない人…返却期限までに読み切れない人
生活圏内に図書館があるのであれば、是非利用することをお勧めします。あれほど有用で有益な公共施設も中々無いです。利用しない理由がありません。
最新の本もリクエストすることで、別の図書館から取り寄せてくれたり、新規で購入してくれます。少し時間がかかっても良いのであれば、何の問題もありません。
この方法はとにかく安く本を読みたい人に向いている方法です。活用しましょう。
番外2.本屋で立ち読み
- 向いている人…長時間立ったままで読書できる人、図太い人
- 向いていない人…体力の無い人、図太くない人
最近の書店は興味深いもので、立ち読みを許容するどころか、ゆっくり読めるように椅子を置いている様な店舗もあります。大規模な書店程このような傾向が強くあるように思えます。最新の書籍も置いてあるので、一日中いることも出来るでしょう。
しかし、場所によってはあまり許容されていない店舗もあるので、その場合は控えた方が良いでしょう。
この方法はとにかく安く、最新の本を読みたい人に向いている方法です。こちらは用量・用法を守って活用しましょう。大規模な書店ならまだしも、小規模な書店でやる場合は、たまに商品を購入することがマストです。
どこで購入するか
一昔前は書店でしか書籍を購入することが出来ませんでしたが、現代では様々な場所で書籍を購入することが出来ます。
購入する場所によってある程度の利点・欠点があるので、それを踏まえて紹介していきます。オススメはECサイトです。
1.書店
- 利点…試し読みが出来る、面白そうな書籍と出会える、図書カードが使用できる
- 欠点…電子書籍を購入することが出来ない、安く購入することが難しい
実店舗を持つ本屋で書籍を購入するときには、多種多様な書籍と出会えて楽しい、というのが最大の利点だと考えているのですが、これって私だけですかね?試し読みも出来ますし、正直私の中では、本を購入する場所というよりも一種の娯楽施設的な認識になっています。
電子書籍を購入することが出来ないのが最大の難点でしょうか。紙の本をあまり購入しなくなってから、利用する頻度が明らかに低下しています。今後今よりも電子書籍が主流となっていけば、客離れが進んでいくでしょう。
2.古本屋
- 利点…面白そうな書籍と出会える、非常に安く購入することが出来る
- 欠点…状態が悪い物が多い、新書が売っていることは少ない
一般的な書店と同様に、多種多様な書籍と出会えて楽しい、という利点があります。古本屋はこれに加えて、非常に安価に書籍を購入することが出来るという利点もあります。
古くて安い物ならば10円などで購入することも出来、新しい書籍もある程度安価で購入することが出来ます。宝探しみたいで楽しいのでオススメです。
目当ての書籍が売っていないことがある点が最大の難点です。フリマアプリの台頭により、売りたい人と買いたい人が直接的にやりとりが出来るようになったため、こちらも客離れが進んでいくのでしょう。
3.楽天
- 利点…少し安く新書を購入することが出来る、電子書籍が購入できる、手間が少ない
- 欠点…サイトが使いづらい、試し読みがあまり出来ない
ECサイト最大の利点は、電子書籍を購入することが出来るという点です。楽天経済圏にて生活する人は、ポイント還元率が高くなるので、楽天ブックで購入するのが最もオススメです。
ただ、電子書籍に限りAmazonを利用することを個人的にはオススメします。やはり品揃えが豊富なのは楽天よりもAmazonなので…。私は電子書籍の場合Amazonで購入しています。
楽天の欠点としては、サイトが使いづらいことでしょう。このあたりはAmazonを見習って欲しいです。
4.Amazon
- 利点…少し安く新書を購入することが出来る、電子書籍が購入できる、手間が少ない
- 欠点…試し読みがあまり出来ない
万人にお勧めできる購入場所です。全体的に高水準にまとまっているので、特にこだわりがないのであれば、基本的にAmazonで購入するのが良いと思います。
特に電子書籍はAmazonをオススメします。電子書籍はスマホでも読めますが、専用のデバイスがあるとより読みやすいです。
欠点は強いて言うならば、試し読みできる範囲が少ないことでしょう。やはりこの点に関しては実店舗に勝るものはありません。
5.フリマアプリ
- 利点…ある程度安く書籍を購入することが出来る
- 欠点…トラブルになることがまれにある、試し読みが出来ない
新品でなく新古品で良いのであれば、フリマアプリでも良いでしょう。
新古品で良ければ、状態が良い物を購入できますし、新書であれば大体出品されているので、使いやすいと思います。やはりユーザー数が多いフリマアプリが基本的にオススメです。
欠点としては、ECサイトと比較すると品揃えが劣っている点が挙げられます。
番外.学生生協(学生限定)
- 利点…10%の割引を受けられる
- 欠点…学生しか使えない
学生にしか出来ない方法ですが、大学生協で購入するという方法もあります。
大体10%OFFで購入できますし、お取り寄せも出来るので、学生ならば一番これが良いでしょう。
最大にして唯一の欠点として、学生以外に利用できないという点が挙げられます。
決済手段
現代社会には決済手段がたくさんあります。決算手段によってある程度の利点・欠点があるので、それを踏まえて紹介していきます。
ちなみに基本はクレジットカード一択だと思います。楽な上にポイント還元もつくので。
1.現金
- 利点…収支の把握がしやすい、どこでも使用できる
- 欠点…かさばる、会計に時間がかかる
海外ではキャッシュレスが推進されており現金がほとんど使用できない国もあるそうですが、日本はまだまだ現金決済の比率の方が高いので、一番オーソドックスな決済手段です。
使用できる場所が圧倒的に多い一方で、会計が面倒であるという欠点があります。
2.クレジットカード・ペイアプリ
- 利点…かさばらない、ポイントがつく、会計が簡単
- 欠点…収支が把握しづらい
現金ほど使用できる場所が多いわけではありませんが、それでも大概の場所で使用できます。会計が非常に簡単であり、ポイント還元があるという利点があります。クレジットカードには収支が把握しづらいという欠点がありますが、「マネーフォワード」などの家計簿アプリと連携させればある程度カバーできます。
3.図書カード
- 利点…かさばらない、会計が簡単
- 欠点…使用できる場所が限られる
図書カードを金券ショップで購入することが出来るのであれば、それを利用するのが一番コスパが良い決算手段です。
欠点としては使用できる場所が大幅に限られることが挙げられます。使用する分だけ調達すれば特に問題ないでしょう。
書籍をどうするか
手元に残すか手放すかによってコスパは大きく変動します。最もコスパが良いのはフリマアプリを利用して売却する方法です。
私はミニマリストを自称しているので、紙の本は基本的にフリマアプリを通じて手放しています。
なお、電子書籍を購入した場合はリセールすることが出来ないので、ここでは紙の本を購入した場合を想定しています。
1.捨てる・譲る
- 利点…思い立ったらすぐ処分できる
- 欠点…リセールバリューが皆無
一番簡単な方法であり、おそらく一番労力をかけずに本を手放すことが出来ます。誰かほしがる人が近くにいるのであれば、その人に譲っても良いでしょう。
ただし手間がかからない一方で、リセールバリューが0円となります。
2.古本屋に売る
- 利点…思い立ったらすぐに処分できる、少しはお金になる
- 欠点…納得のいく金額になることはほとんど無い
まとめて書籍を処分するのであれば、この方法をオススメします。少額ではありますが金銭を得ることが出来るでしょう。
最近では家まで買い取りに来てくれるサービスもあるので、手間もそこまでかかりません。
3.フリマアプリで売る
- 利点…リセールバリューが高くなることがある
- 欠点…梱包・発送が手間
最もリセールバリューが高くなる処分方法です。古本屋などの既存の仲介業者を間に挟まないので、買い手にも売り手にも金銭的なメリットが生じます。
ただし、取引相手とのメッセージやりとり、商品の梱包や発送が少し面倒ではあるので、それらの作業が嫌いな人には向かないでしょう。
4.手元に残しておく
- 利点…いつでも読み返すことが出来る
- 欠点…場所を取る
手元に残しておくという選択肢もあります。いつでも好きなタイミングで読み直すことが出来るので、これはこれでありだと思います。
ただ、手放さないのならば電子書籍でも問題ないはずなので、それならば電子書籍で購入することをオススメします。
本を読んで知識を蓄えよう
小説や漫画を読めば没入感を、伝記やドキュメンタリーを読めば追体験を、ビジネス書や専門書を読めば新たな知識などを得ることが出来るでしょう。
書籍を読むことで新たな世界を知り、見聞を得ることが出来ます。読書ほどコスパの良いものはなく、ためになるものはないのです。
なぁんて言ってみましたが、結局のところ楽しく読書が出来ればそれで良いと思います。楽しみついでに少しでも新たな発見をすることが出来れば、万々歳でしょう。
皆さんも是非楽しんで読書をしてください。私もそうします。
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