投資の視点から考える、国民年金保険料の追納に対するスタンス

収入の管理



国民年金保険料の追納をすべきか否か

つい先日、国民年金保険料の追納に関する葉書が届きました。

年金保険料の追納は、した方が良いのかしない方が良いのか個々で判断に迷うものだと思います。

今回私はこれを投資的観点から考えてみました。結論を言うと、私個人は追納しないつもりです。そのように判断するに至った経緯をここでは記述してみたいと思います。

似たような状況の方がいるのであれば、参考にでもしていただければ幸いです。





計算してみた

まず、私は学生納付特例で3年間保険料の猶予がなされていたたので、3年分の保険料およそ70万円を追納することが可能です。

70万円程度を追納することで、65歳からの年間受給額が3.8万円程度増加するため、100歳まで生きると仮定すると、追納しない場合と比較して134万円程度の増額になります。

つまり、追納することで差し引き64万円のプラスになるということであり、投資額に対しておよそ2倍のリターンが期待できるということです。





これだけ聞くと良さそうではありますが、年利で考えてみるとそんなこともありません。

現在私は20代前半であるため、およそ75年で投資額に対するリターンが2倍になるということは、72の法則にあてはめると大体年平均リターンは0.96%です。

追納時の所得控除なども加味すると、おそらく年利1%程度になると思います。

預金するよりは高リターンですが、投資と比較すると低リターンです。

この計算結果を見て、私は70万円を追納せずに、投資に回したいと思いました。





まとめ

簡単にまとめると、私個人の判断方法は

  1. 追納額を確認
  2. 追納によって増える年金総額を算出
  3. 1と2の差額からリターンを算出
  4. 3から年利を計算し、これに納得出来るのであれば追納する。納得出来ないなら追納しない。

というものです。

これに当てはめて考えた結果、追納は別にしなくても良いかな、と私は結論付けました。

なお、今回は判断に必要な変数をなるべく減らし受給金額のみにフォーカスしたため、日本国が破綻していない限り支払いが保証されるといったプラスの要素や、制度が改悪されて支払い金額が減少する可能性がある・資金流動性資産が低いといったマイナス要素を除外して判断しています。

皆さまが自身の状況に適応する際は、しっかり自身でデータを確認して計算し、それぞれ必要に応じて他の変数を考慮してから判断することをお勧めします。





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