公開日 2021-11-26
最終更新日 2022-07-22
通信事業銘柄は安定していてオススメです。
日本と米国のトップ通信事業者を比較

今回は米国通信事業トップのベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)と日本通信事業トップの日本電信電話(NTT.9432)の銘柄を比較します。本来であれば純粋に比較するためにNTTドコモを対象にしたかったのですが、ドコモは上場廃止されてしまったのでNTTを対象にしていきます。
基礎データ(2021/11時点)
VZ | NTT | |
時価総額 | 214Bドル | 10.6T円 |
営業収益(FY2020) | 128Bドル | 1.73T円 |
純利益(FY2020) | 17.8Bドル | 180B円 |
配当利回り(%) | 4.96 | 3.43 |
PER(倍) | 9.73 | 11 |
EPS | 5.32ドル | 288円 |
利益にかかる税率(%) | 28 | 20 |
企業規模としてはVZの方が大きく、NTTと比較して時価総額・営業収益・純利益の数値はおよそ10倍程度、EPSは2倍程度となっています。
また、VZの方が配当利回りが高く、PERも割安です。
税率に関してはVZが米国企業であるため、現地課税を考慮するとNTTの方が低くて済みます。
ちなみに、税金を考慮した純粋な配当利回りはVZが3.57%、NTTが2.74%です。
株価比較

2016年年初を起点に株価推移を比較すると、期間によってパフォーマンスが良い銘柄は異なっています。どちらか一方がもう一方のパフォーマンスを常に上回っているというわけではないようです。
執筆日(2021/11)時点ではVZの株価下落とNTTの株価上昇により、NTTの方が高パフォーマンスとなっています。
配当性向比較

配当性向は両銘柄共に問題ない水準にあります。
両銘柄を比較するとNTTの方が低く、VZの方が高いです。NTTの方が増配余力があることを推察出来ます。
増配率比較

増配率はNTTがVZを常に大きく上回っています。
結論:お好みの方をどうぞ

さて、ここまでの数字を振り返ってみてどちらの方が魅力的に感じたでしょうか?
投資を行うに際してどの数値を重視するかは人によって異なり、どちらの方が優れている、と一概に言うことは出来ませんので、個人個人で好みの銘柄を保有すれば良いと思います。
私個人はVZを保有しています。現在の配当利回りの高さと、後述するマクロ的な要素から複数の競争優位性を有しているのが自分好みだからです。
おまけ:マクロ的な要素を加えるとより良い判断が出来るかもね
加えて人口動態や政治、為替などのマクロ的な要素を考慮すると、もしかしたら結論も変化してくるかもしれません。
こちらに関しては未来のことであり、完全な予想・予測でしかないので個々人で考えてみて下さい。
一例としては、利用者(=人口)が多ければ多いほど、通信事業者は売上が立ちやすいので、そういった観点から見ると人口動態的には(アメリカは将来的に人口が増加し、日本は人口が減少すると予想されているので)日本にあるNTTよりもアメリカにあるVZの方が魅力的かも?みたいな感じですね。
↓VZは最近の株価下落に際して買い増しをしています。
↓新しい料金プランを踏まえた決算を見る限り、NTTも長期投資の投資先として優秀だと思います。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。
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