楽天証券がBDC銘柄の新規買い付けを停止に
楽天証券が2021年12月3日より、複数銘柄の買い付けを停止する旨を発表しました。
買い付け停止となる銘柄は
- ARCC
- BBDC
- CGBD
- HTGC
- MAIN
- NEWT
- NMFC
- ORCC
- PSEC
- SSSS
の10銘柄であり、これらは全てBDC銘柄と呼称される銘柄です。
BDC(Business Development Company)とは、中小企業に対して投資や融資を行う投資会社のことです。
REITやIFと同様、利益の90%以上を投資家へ分配することで法人税が免除されるという米国税制上の優遇措置を受けており、高配当になりやすいという特徴を有しています。
新規買い付け停止の理由は?

公式発表によると「諸般の事情により」とのことで理由は明言されていません。
個人的には、おそらくSBI証券やマネックス証券などの他の証券会社がBDC銘柄の取り扱いをしていない理由と近しいもの、つまるところ「外国投資法人に関する届出」が提出されていないことに起因するものなのではないか、と推察しています。
「外国投資法人に関する届出」とは何か?
「外国投資法人に関する届出」とは、外国投資法人が日本国内で資産運用業務などを行う際に必要となる届出のことです。
ここで言う外国投資法人とは、「外国の法令に準拠して設立された法人で、尚且つ投資証券または投資法人債券に類する証券を発行するもの」を指します。
上述した通り、BDCは投資会社の形態をとる企業であり、(証券会社によってBDC銘柄の取り扱いの有無が異なる点を見ると、厳密に決まっているわけでは無いのかもしれませんが)外国投資法人に分類されるので、この届出が提出されていないとBDCは国内で業務を行うことが出来ません。
BDC銘柄への投資を行うことは、銘柄を通してそのBDCに対して資産運用を委託していることと同義である、と捉えることが可能なため、証券会社は届出がなされていないBDCの銘柄の取り扱いをしないのでしょう。
(※法律素人が噛み砕いた上で端折った説明ですので、細かい点が間違っているかもしれません。ご容赦ください。)
少し気になるのは
今回楽天証券が新規買い付けを停止した銘柄は、日本に届出を出していないBDCであるため、そういった観点から新規買い付けを停止した可能性があります。(単に他の証券会社に追随しただけなのかもしれませんが…)
ただ少し気になるのは、同社の今回の措置が「新規買い付け停止」であり、他社のような「取扱停止」の措置では無いことです。
もしかすると他社との差別化の一つとして、何処かのタイミングで取引を復活させることを狙っているのかもしれません。(一個人の憶測です。)
これらの銘柄群の新規買い付けを再開してくれるのであれば、楽天証券の魅力が相対的に高まることは言うまでもないでしょう。
高配当株投資を行う自分としては、BDCは割と魅力的な投資対象なので是非取り扱って欲しいものです。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
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