最近割安感のある株価推移をしているロッキード・マーチン(NYSE:LMT)の銘柄分析です。
基礎データ
株価 | 359.62ドル |
一株配当 | 11.2ドル |
配当利回り | 3.11% |
配当権利確定月 | 2.5.8.11月 |
PER | 14倍 |
時価総額 | 98.388B |
ロッキード・マーチン(NYSE:LMT)は、セキュリティおよび航空宇宙企業です。
事業領域は「航空セグメント」「ミサイル及び火器管制セグメント」「ロータリー及びミッションシステムセグメント」「宇宙セグメント」の4つのセグメントで構成されています。
楽天証券より一部引用
軍需産業セクターに属する同社は
- 非常に高い価格決定力
- 護送船団方式による保護
というセクター特性を有しているため、安定して収益を得ることが可能になっています。
非常に高い価格決定力
戦闘機やミサイルなど、この手の商品は売り手の数が少ないため、買い手側よりも売り手側に価格決定力が偏りがちです。
実際に日本はF35などの戦闘機やミサイルなどを購入する際、同社の言い値で買わされているようです。
護送船団方式による保護
米国としては同社のような企業に倒産されては国家戦略上困ってしまうため、倒産しないよう事実上の護送船団方式を取っています。
そのため政府が企業間で価格競争をさせることなく、業界全体で足並みを揃えて一定の利幅を確保できるように製品の価格付けをさせていることから、同社のような企業は非常に安定した収益を見込めます。
経営活動の収益性
同社は上述の通り、護送船団方式で保護され安定した受注が見込める3つの軍事セグメントに加えて、成長余地の大きい宇宙セグメントから事業領域が構成されているため、今後の更なる企業成長も十分に期待できます。
業績の推移

コロナもどこ吹く風とあらんばかりに、堅調に成長しています。
CFの推移

こちらも堅調な推移です。言うことなし。
CFマージン

安定しています。
財務の安定性
自己資本比率・現金等

自己資本比率はやや低めです。
ただ、CFが安定して推移している点、緊急時に米国が同社を放置することは考えづらい点から、同社に関してはこの数値をあまり気にしないで良いと思われます。
株主還元の姿勢
配当性向(PLベース)

2018年に一時的に高まりましたが、しっかり持ち直しています。問題なし。
配当性向(CFベース)

こちらも問題なし。
配当の推移


最近少し下がりつつありますが、それでも十分高い増配率です。
まとめ
ロッキード・マーチンは現状爆発的な成長は予想しづらいものの、倒産の恐れがないセクター特性、安定した収益に裏付けられた増配により、安心して長期保有できる銘柄だと思います。
現状は結構割安な株価だと思うので、個人的には仕込んでおきたいですね。
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