公開日 2020-12-06
最終更新日 2021-04-06
ムッヒョです。
今回は、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅の銘柄比較をしていきます。
総合商社は高配当株が多いので、キャッシュフローの最大化をしやすい銘柄です。
しかし、景気敏感株であるために配当金の減配などが起こる可能性が高い銘柄となっています。
ただ、そのリスクを考慮した上でも十分長期保有にオススメできる銘柄なので、気に入った銘柄があれば、是非保有してみてください。
今回の記事を読むことで、どの銘柄が購入・長期保有に向いているかがわかります。
ぜひご覧ください。
株価チャート比較






伊藤忠商事のチャートがずば抜けて綺麗な形をしています。
株価自体は、全企業が10年前と比較して高値に推移しています。
売上高の比較

売上高は三菱商事が頭一つ抜けており、次いで伊藤忠商事が追走しています。
2019.3期に三菱商事と伊藤忠商事の売上高が2倍以上になっていますが、これは会計基準の変化が要因です。
純利益の比較

※三菱商事は2021.3予想を公表していないのでグラフに反映されていません。
純利益は三菱商事・三井物産・伊藤忠商事が他社に比べて大きく安定しているように思えます。
住友商事と丸紅は少し不安定な推移をしており、2020.3期に丸紅が、2021.3予に住友商事が赤字を計上しています。
営業利益率の比較

一時期は三菱商事と伊藤忠商事の営業利益率が相対的に高かったのですが、直近では2社とも下落気味です。
これも会計基準の変化が原因だと思われます。
フリーCFの比較

配当金はフリーCFから支払われるため、この数値が大きいと配当持続性が高くなります。
最近のフリーCFは伊藤忠商事が頭一つ抜き出でています。
次いで三菱商事が安定しています。
配当性向(PLベース)比較

配当性向(PLベース)は景気敏感株なだけあって、政治情勢や今回のコロナショックの影響をもろに受けていますね。
三菱商事に関しては、2021.3期の予想配当性向が99%という非常に高い水準にあります。
同社は累進配当政策をとっていますが、このまま持続できるのか、注意して動向を見る必要がありそうです。
そう考えると伊藤忠商事のこの安定具合がすごいですね。
配当性向(CFベース)比較

PLベースの配当性向よりもCFベースの配当性向に注目した方が、正しい配当安全性を知ることが出来ます。
というのも、配当金はフリーCFから支払われるからです。
この数値が100%を超えると、稼ぎ出した金額以上の額を支払っているということなので、配当持続性に黄色信号が灯ります。
配当性向(CFベース)は、2019.3期の三井物産を除き全企業が0%~100%を維持しています。
2020.3期は伊藤忠商事が最も低い水準で推移しています。
現金等の比較

基本的に全社安定しています。安心できます。
現状では、三菱商事と三井物産が他社に比べて多めに保有しています。
一株あたり配当金の比較

三菱商事・伊藤忠商事はこの状況下でも増配を予定しています。素晴らしいです。
三井物産は配当を維持しています。やりますね
住友商事・丸紅は減配を発表しました。残念です。
特に丸紅は35円→22円と、37%近い減配率です。悲しいです。
株主優待
5社は株主優待制度を実施していません。残念ですね。
(あまり知られていませんが、実は三菱商事には隠れ株主優待があります。興味のある方は個別の記事をご覧ください。)
配当利回り比較

執筆日(12/6現在)時点では、三菱商事と住友商事の配当利回りが高いですね。
最近の株価上昇により、配当利回りは低くなってしまいましたが、それでもなお上記2社が5%を超えています。
インカムゲイン(配当金)目的の長期投資と、高配当・増配株投資は相性が非常に良く、再現性も高いのでおすすめです。
個人的意見
今回、総合商社5社を比較させていただきました。
資金力があるのならば、今回取り上げた全企業の株式を100株ずつ保有しても良いかもしれません。
そうすることで、企業レベルでの業績低下リスクを避けることが出来るからです。
しかし、もしこの中から銘柄を厳選するのであれば、業績、配当方針、利益剰余金など、様々な経営指標の観点から比較した結果、
私個人としては、「伊藤忠商事」、次いで「三菱商事」をおすすめします。
伊藤忠商事は、チャートの形や多くの経営指標が他社より優れている点、景気敏感株の一角でありながら安定した増配が期待できる点が高評価です。長期保有前提であれば、他社より低い現在の配当利回りもカバーできます。
三菱商事は、業界一位の企業規模、累進配当政策をとっており株主還元に熱心な姿勢が評価高いです。
とはいえ、これはあくまで私個人の意見です。
実際に株式を購入する際は、自身でしっかり考えた上で購入しましょう。
今回の比較対象とした銘柄の個別の記事では、各社の配当方針・株主優待の紹介や、より詳しく10年分のデータのグラフ化をしています。
より詳しく知りたい方、興味のある方は個別の記事もぜひご覧ください。
これからの時代は資産運用も重要になっていくでしょう。このブログが皆様の株式投資の手助けになれば幸いです。
共にこの資本主義社会を生き抜いていきましょう!
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