5.11月銘柄は日本株では珍しいので気になっています。
基礎データ
株価 | 1,286円 |
一株配当 | 40円 |
配当利回り | 3.11% |
株主優待 | QUOカード(1,000〜5,000円分) |
優待利回り | 0.08〜0.78% |
配当+優待利回り | 3.19〜3.89% |
配当権利確定月 | 5月 |
PER | 6.85倍 |
PBR | 0.81倍 |
E・Jグループでは、国内外のあらゆるインフラ分野の課題解決を目指して、循環型社会形成事業の川上から川下までワンストップ・ソリューションサービス対応が可能な事業構造の構築に向けて、建設コンサルタント領域、海外コンサルタント領域、インフラ・マネジメント領域、 事業開発領域の4つの領域で展開しています。
同社HP より引用
上述の通り、同社は建設コンサルタント事業をメインに手掛ける企業です。時価総額は200億円程度の小型株に分類され、日本の国策のひとつである「国土強靱化」に沿った事業内容であり、俗に言う国策銘柄です。
同社の特筆すべき点として、売上高の90%程度が中央省庁・地方自治体に偏っていることが挙げられます。安定した継続受注が見込めると見るか、取引先が偏っていてリスクが高いと見るかは人それぞれでしょう。
加えて、取引先が省庁・自治体に偏っていることから利益が第4四半期に偏重しており、第三四半期までは基本的に赤字を計上していることも特徴として挙げられます。
経営活動の収益性
業績の推移

売上高・利益・利益率全て上昇傾向にあります。赤字を計上している年があるのが懸念点です。
CFの推移

CFは不安定な推移をしています。
フリーCFが安定していると配当金目当ての長期投資の投資対象として最適なのですが、この銘柄は安定していません。
これから安定するのかどうかに着目していく必要がありそうです。
財務の安定性
自己資本比率・現金等

自己資本比率が60%以上を推移していて安心できます。直近では現金も積み上げてきており、財務基盤も盤石になってきています。
株主還元の姿勢
配当政策
当社は、中長期的な視点に立ち、利益の再投資を通じて株主価値の向上を図ると共に、株主の皆様に対して長期的な安定した利益還元の継続が株主価値の増大につながるものと認識し、総合的な観点から利益配分を行ってまいります。
同社HP より引用
ごくごくありきたりな配当政策ですが、赤字だった2017年度も減配せずに配当を維持していることを鑑みると、株主還元にはある程度熱心なのかもしれません。
配当性向(PLベース)

配当性向はまだまだ低水準で今後の増配余地が見受けられます。
配当性向(CFベース)

フリーCFが安定していないため、CFベースの配当性向はしばしばマイナスを推移をしています。
あまり好ましくありません。
配当の推移


配当金は着実に増配をしており、増配率も高いです。
配当性向はまだまだ低い水準にあるため、今後の更なる増配も期待できます。
株主優待

使い勝手の良いQUOカードを株主優待として実施しています。最低単元数を持っていれば年一で1,000円分受け取ることが出来ます。
配当金の権利確定月は5月ですが、優待の権利確定月は11月であることには注意しましょう。
まとめ
同社は国策に沿った事業を行う所謂国策銘柄であり、今後も継続した成長を見込むことが出来ます。
その一方で、同社の顧客先が国に偏っていることは押さえておく必要があり、国との取引が打ち切りになるようであれば経営の危機に瀕することになるでしょう。
↓11月権利確定の銘柄ならこれらもオススメ
↑(投稿情報などをつぶやきます)
※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。
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