ヤマダHD(9831)、総合利回り6%超の家電量販店首位【銘柄分析】

日本株・J-REIT

公開日 2021-12-23
最終更新日 2022-10-21

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何してる企業?

ヤマダHD(9831)は家電量販店国内首位のヤマダ電機を筆頭に、東証1部上場の総合建設メーカーであるヒノキヤグループ、老舗家具メーカーの大塚家具など複数の企業を傘下に持つ持株会社です。

最近では家電・インテリア・リフォームなどの複合的な面から住環境にアプローチする「家電住まいる館 YAMADA」を積極展開するなど、傘下企業のシナジーを意識した事業に特に力を入れている模様です。

むっひょ
むっひょ

2021/11にMSCI指数から除外されたのが記憶に新しいですね。お陰で株価は右肩下がり…。



分析スタート

基礎データ(2022/10/21時点)

  • 時価総額 4700億
  • PER 8.18倍
  • PBR 0.62倍
  • 自己資本比率 51.7%
  • 配当利回り(仮) 3.7%
  • 優待利回り(予) 3.09%
  • 総合利回り(予) 6.79%

※同社の配当予想は現在未定であり、前年度と同額と仮定した場合の利回り

基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。

業績

一株あたり利益(EPS)

EPSは増減を繰り返しており不安定です

ヒノキヤグループの買収・テレワークによる電化製品等の需要増加により、直近のEPSは高まっているものの、ECサイトの隆盛や消費者数の減少など、多くの課題が懸念されます。

マクロ環境が厳しい中で、どのように競合他社との差別化を図るか、消費者を呼び込むかが今後の鍵となりそうです。

外国人観光客の流入が見込めるようになった昨今、今後の動向に注目が必要です。

むっひょ
むっひょ

小売業界「めのまえが まっくらに なった?」



営業・投資・フリーCF(単位:100万円)

営業CFがマイナスになっている年がありますが、これは在庫の仕入れや債権の増加によるものなので、あまり気にしなくても良いと思います。

2021年の大幅増加は子会社化したヒノキヤグループのCFが計上されたものであり、これからもこの水準が期待できます。

業態的に仕方ないのかもしれませんが、いかんせん安定していませんね。

むっひょ
むっひょ

一瞬ドキッとしました。



営業利益率・CFマージン

低く感じるかもしれませんが、日本の小売業の利益率はこれくらいです。可もなく不可もなくと言ったところです。

むっひょ
むっひょ

(特に感想は)ないです。



財務

自己資本比率・有利子負債比率

自己資本比率・有利子負債比率共に改善傾向にあります。どちらの数値も問題無く、特に有利子負債比率は過去最低水準であり良いです。

むっひょ
むっひょ

このまま頑張って!



現金及び現金同等物(単位:100万円)

増減はありますが、現在はそこそこ貯めている水準のようです。

むっひょ
むっひょ

業態的に仕入れにはお金が要るからしゃーない。



株主還元

還元姿勢

2025年までの中計は以下の通りです。

・継続的かつ安定的に配当を実施します。
・今後も、成長投資や財務状況等を総合的に判断し、利益状況に応じた適正な水準で還元を行います

ヤマダHD 2025中期経営計画より引用

中計によると、2022年〜2025年の株主還元に関しては、配当性向30%以上を目標に行うとのことです。

同社は過去に減配も行っており、配当金での株主還元に関してはそこまで積極的ではなさそうです。

しかしそれでも優待と配当を合わせた合計利回りは非常に高いため、魅力的ではあります。

また、最近は自社株買いに積極的な様子を見せており、2022年5月にはなんと発行済み株式総数のおよそ24%にあたる1000億円の自社株買いを実施しました。

むっひょ
むっひょ

仮に配当が半減しても総利回りが5%以上あるので、十分投資妙味があります。



配当・配当性向

配当金の推移にはムラがあります。

上述の通り2022年〜2025年に関しては、連結配当性向30%以上を目標に行うとのことですが、現状のガイダンスを見る限りでは、減配する可能性は低そうなので取り敢えず一安心出来ます。

むっひょ
むっひょ

現状の予想EPSが72円なので、単純計算一株あたり21.6円の配当が期待できます。

株主優待

同銘柄は自社で使用できる株主優待券を発行しています。

1,000円のお会計につき1枚(500円分)利用出来る制度なので、使い勝手は競合他社であるビックカメラに劣ります。

  • 100〜499株 1,500円分
  • 500〜999株 5,000円分
  • 1,000〜9,999株 10,000円分
  • 10,000株 50,000円分

長期保有特典などは特にありません。

最も利回りが高くなるのは100株保有時ですが、今の株価水準であればもっと多く購入しても良いと個人的には思っています。

以前は100株保有で3,000円分の優待券&長期保有で+2,000円だったのですが、残念ながら改悪されてしまいました。復活求ム。

むっひょ
むっひょ

もっとファン(株主)サして!



まとめ

業績面には不安が残るものの、財務面では問題ない数値であり、現在の株価や指標は割安な水準に思えます。

行動範囲にヤマダ電機があるのであれば優待も使えるため、総合利回りが最も高くなる100株だけ購入してみるのも良いかもしれません。

むっひょ
むっひょ

5万円以下で買いやすいと思います。



↓優待の使い勝手が良い同業他社

↑(投稿情報などをつぶやきます)

※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。

コメント

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