芙蓉総合リース(8482)、安定高増配のみずほ系リース企業【銘柄分析】

公開日 2020-10-31
最終更新日 2022-06-29


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何してる企業?

芙蓉総合リース(8482)は、芙蓉グループに属する国内大手総合リース企業です。国内でのリース・ファイナンス事業を始めとした様々なサービスを展開しています。

同社HPより抜粋

同社は「不動産」「医療・福祉」「エネルギー・環境」「航空機」「海外」「新領域」の6つの事業領域を成長領域として重要視しており、その中でも特に「新領域」に積極的な投資を行っています。

同社決算説明資料より抜粋

今後はリース・ファイナンス事業の差別化を行うと同時に成長セグメントへの投資を加速させることで、新たな収益PFの在り方を模索しているようです。

同上

そして勿論、その他金融×海外展開という観点から、経済の影響を受けやすい景気敏感株に分類されます。投資の際にはこの点に留意が必要となります。

むっひょ
むっひょ

芙蓉グループは、複数の旧財閥の系譜を引く企業とみずほ銀行(旧富士銀行)が融資した企業系列から構成される企業群です。有名企業だと、みずほFGや明治安田生命、丸紅などが属しているようです。



分析スタート

基礎データ(2022/6/29時点)

  • 時価総額 2387億円
  • PER 6.43倍
  • PBR 0.7倍
  • 自己資本比率 11.3%
  • 配当利回り(予) 4.09%
  • 優待利回り(予) 0.39〜0.65%
  • 総合利回り(予) 4.48〜4.74%

基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。

業績

EPS |(単位:円)

EPSは綺麗な右肩上がりの推移をしています。

むっひょ
むっひょ

言うことなしです。

営業・投資・フリーCF |(単位:百万円)

リース業はその他金融業に分類されているため、他の金融業同様、CFはあまり当てになりません。

というのも、

  1. リース用資産を獲得するための支出が営業CFにとってマイナスにはたらくこと
  2. 貸付残高の増加が営業CFにとってマイナスにはたらくこと

から、順調に業績を伸ばしているリース企業はどうしても営業CFがマイナスに転じがちだからです。

一般的にリース業を行う企業は営業CFがマイナスになることが多く、同社もその例に漏れません。

2022年度の営業CFがプラスに転じていますが、これは賃貸資産の売却損や売却原価が増加したことが主な要因として挙げられます。

むっひょ
むっひょ

CFはそこまで気にしないでも良いです。

営業利益率・CFマージン

利益率は6〜7%程度を推移しており、年々少しずつ改善されています。CFマージンは上述の通りあまり当てにならないので、気にしないで良いです。

むっひょ
むっひょ

リース業の営業利益率ならば、これくらいが平均的な値だと思います。



財務

自己資本比率・有利子負債比率

金融業と同様に、その他金融業も自己資本比率・有利子負債比率はあまり気にしないで良いです。

むっひょ
むっひょ

リース企業は基本的に自己資本比率が低く、有利子負債比率が高くなります。

現金及び現金同等物 |(単位:百万円)

現金は右肩上がりの推移をしています。

2022年度に減少しているのは、CP(コマーシャルペーパー)の減少が主な要因として挙げられます。

むっひょ
むっひょ

CPは社債のようなものだと思って貰えれば結構です。



株主還元

還元姿勢

芙蓉リースグループは、業績および経営目標などを勘案し、経営基盤・財務体質の強化をめざして株主資本の充実に努めるとともに、株主の皆様への長期的・安定的な利益還元に努めることを基本方針としています。

また、株主の皆様からの日頃のご支援にお応えし、当社株式への投資魅力を高め、長期的に当社株式を保有していただける株主の増加を図ることを目的に、株主優待制度を導入しています。

同社HPより抜粋

正直これだけではなんとも言えませんが、同社は今期(2023年度)の増配により、18期連続増配を想定しています。

加えて、新規中計において2026年を目安に配当性向を30%まで高めて行くことを宣言しています。

むっひょ
むっひょ

現時点での配当性向が25%程度である事を考えると、今後も持続的な増配が期待できます。

配当・配当性向

しっかり増配しています。過去7年間の平均増配率は10%以上あり、魅力的な増配率を誇っています。

むっひょ
むっひょ

素晴らしいです。

株主優待

同社HPより抜粋

同社は株主優待制度を導入しており、3,000円相当のカタログギフトもしくは図書カードを受け取ることができます。

2年以上継続保有することで、3,000→5,000円まで額面が増加します。

むっひょ
むっひょ

使い勝手が良さそうですね。



まとめ

同社は18期連続増配(予定)の実績に加え、配当性向にもまだまだ余裕があります。

高配当×高増配でもあるため、インカム狙いで長期保有するのに適した銘柄だと言えるでしょう。

むっひょ
むっひょ

個人的にはリース銘柄の中で一番好きです。ただ、最低単元だと70万円以上必要なため、単元未満株でコツコツ買い増ししています。



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※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。

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