公開日 2020-11-03
最終更新日 2022-08-08
何してる企業？
みずほリース(8425)は、1969年に現みずほ銀行(旧興業銀行)が中心となって設立された総合リース企業です。国内・海外においてリース・ファイナンス事業を展開しています。
保有する営業資産は多岐に渡ります。バランスの取れたPFをしており、不動産に強みがありそうです。
その他金融(リース×ファイナンス)×海外展開のトリプルコンボにより、経済の影響を受けやすい景気敏感株に分類されます。投資の際にはこの点に留意する必要があるでしょう。
リース銘柄の避けては通れない問題です。
分析スタート
基礎データ(2022/8/8時点)
- 時価総額 1650億円
- PER 6.35倍
- PBR 0.75倍
- 自己資本比率 8%
- 配当利回り(予) 3.81%
- 優待利回り(予) 0.88〜1.17%
- 総合利回り(予) 4.61〜4.98%
基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。
業績
EPS |（単位：円）
EPSはアップダウンをしつつも、長期的には右肩上がりに推移しています。
悪くはないです。
営業・投資・フリーCF |（単位：百万円）
リース業はその他金融業に分類されているため、他の金融業同様、CFはあまり当てになりません。
というのも、
- リース用資産を獲得するための支出が営業CFにとってマイナスにはたらくこと
- 貸付残高の増加が営業CFにとってマイナスにはたらくこと
から、順調に業績を伸ばしているリース企業はどうしても営業CFがマイナスに転じがちだからです。
一般的にリース業を行う企業は営業CFがマイナスになることが多く、同社もその例に漏れません。
故にあまり気にしないで良いです。
営業利益率・CFマージン
利益率は4〜6％程度を推移しており、直近ではやや下落気味です。
CFマージンは上述の通りあまり当てにならないので、気にしないで良いです。
営業利益率は業界内の平均的な数値ですが、直近で下落しているのが少し気になりますね。
財務
自己資本比率・有利子負債比率
金融業と同様に、その他金融業も自己資本比率・有利子負債比率はあまり気にしないで良いです。
リース企業は基本的に自己資本比率が低く、有利子負債比率が高くなります。
現金及び現金同等物 |（単位：百万円）
現金は減少気味です。
資産取得に積極的とも取れます。
株主還元
還元姿勢
当社は、株主の皆様に対する利益還元については、収益力の向上を図りつつ業績に応じた配当を実施することを基本方針としております。また、同時に、株主資本の厚みも企業価値を向上させるうえで重要な要素であると考え、株主の皆様への利益還元と株主資本充実のバランスにも十分意を用いて対応しております。
当社では、日頃の株主の皆さまからのご愛顧に感謝し、株主優待制度を導入しております。
同社HPより抜粋
正直これだけではなんとも言えませんが、同社は今期(2023年度)の増配により、18期連続増配を想定しています。
また、第6次中計(〜2023年度)では、連結配当性向を25％以上に増やすことを宣言しています。
来期以降の中計には要注目です。この調子で連結配当性向30％以上を宣言してくれることを期待しています。
配当・配当性向
しっかり増配しています。過去7年間の平均増配率は10％以上あり、魅力的な増配率を誇っています。
これは配当が7年で2倍になるくらいの増配率です。素晴らしいですね。
株主優待
同社は株主優待制度を導入しており、3,000円相当のQUOカードを受け取ることができます。
2期以上継続保有することで、3,000→4,000円まで額面が増加します。
QUOカードはコンビニなどで利用できるため、使い勝手が良さそうですね。
まとめ
同社は18期連続増配(予定)の実績に加え、配当性向にもまだまだ余裕があります。
高配当×高増配でもあるため、インカム狙いで長期保有するのに適した銘柄だと言えるでしょう。
ふと気づくと、以前紹介した芙蓉総合リースとほとんど同じことを書いていました。総合リース系はやはり似通っているので、全銘柄ひっくるめて保有するのがオススメです。
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