SMFG(8316)、累進配当政策を公言する国内首位級の総合金融グループ【銘柄分析】

日本株・J-REIT

公開日 2020-10-22
最終更新日 2022-06-05

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何してる企業?

SMFG(8316)は数多くの金融サービスを展開する、日本国内大手の総合金融グループ企業です。

メガバンクの一角である三井住友銀行を筆頭に、信託業務を手掛けるSMBC信託銀行や5大証券の1つであるSMBC日興証券、リース業界第2位の売上高を誇る三井住友ファイナンス&リースなど、各々の業界においてトップクラスの企業から構成されています。

SMBCグループの経営戦略より参照

SMFGは日本国内の銀行業に胡座を描かず、収益の多様化に努めており、特により高収益の見込める海外に積極的に進出しています。

また、経費率は3メガバンクの中で最も低く、経営上手であることが見て取れます。

同上

金融業であり海外進出を進めている同社は、言わずもがな景気敏感銘柄です。世界経済の影響をモロに受けるため、投資の際にはこの点に留意しておく必要があります。

むっひょ
むっひょ

よく勘違いされますが、三井住友信託銀行はSMBCではなく三井住友トラストHDのグループ企業です。SMFGと三井住友トラストHDは異なる企業グループなんですね。ややこしっ!



分析スタート

基礎データ(2022/6/5時点)

  • 時価総額 5.5兆円
  • PER 7.33倍
  • PBR 0.45倍
  • 自己資本比率 4.7%
  • 配当利回り(予) 5.5%

基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。

業績

EPS |(単位:円)

コロナショックにより2020年度EPSは毀損された…と思いきや、ほとんど影響はなく、次期の2021年度EPSが大きく減少していますが、これは会計基準の違いが要因です。

同社は有価証券を時価で算出する会計基準を2021年度より適用しているため、コロナショックによる株価下落の影響が2021年度に反映されています。

同業他社同様、EPSの大幅減少は減損損失によるものであり、キャッシュアウトが伴っていないことが不幸中の幸いです。

2022年度以降のEPSは、引当金の減少や保有株式評価益の増加によりしっかりと持ち直しています。

むっひょ
むっひょ

安定感があります。

営業・投資・フリーCF |(単位:百万円)

銀行業のCF推移は様々な要因に左右されるので、一概に比較するのが難しいです。そのため、他の銘柄程CFを気にしないで良いと思います。

2021年度の営業CFの爆増に関しては、為替の円安傾向とコールローン・コールマネーの増減に依るものが大きいです。

むっひょ
むっひょ

コールローン・コールマネーに関しては、銀行間での金銭の貸し借りのことだと思って頂ければ結構です。

経常利益率・CFマージン

利益率・CFマージンはどちらも高水準を推移しています。昨年度までは利益率が下落傾向にありましたが、今年度はしっかり持ち直しています。

むっひょ
むっひょ

営業CFマージンに関しては、こちらも上述の通りあまり気にしなくて良いです。



財務

自己資本比率・有利子負債比率

銀行は他人の預金を使って収益を稼ぐビジネスモデルであるため、どうしても自己資本比率などは低くなります。

むっひょ
むっひょ

銀行なのでこんなもんです。気にしないで良いです。

現金及び現金同等物 |(単位:百万円)

現金等は着実に増加しています。

金融業は現金を使って現金を得る事業が多いため、この数値の大きさはそのまま金融業を営む企業の力を示しがちです。

むっひょ
むっひょ

企業の収益源(銀行の場合は現金)がどれだけ手元にあるかは注視しておきたいですね。



株主還元

還元姿勢

株主還元は、配当を基本に、機動的な自己株取得も実施してまいります。

配当は累進的とし、配当性向は2022年度までに40%を目指してまいります。

同社株主還元方針より引用

同社は日本で数少ない累進配当政策を明言している企業です。自社株買いもしており、非常に熱心な株主還元政策が伺えます。

減配の心配をしないで良いのは、投資先として非常に魅力的です。

むっひょ
むっひょ

ブラボー!!

配当・配当性向

宣言通りしっかり維持・増配をしています。配当性向も問題ありません。

むっひょ
むっひょ

更なる増配を期待しております。



まとめ

その将来性が悲観的な見方をなされている銀行業ですが、銀行業そのものが無くなることや、全ての銀行が潰れることは考えづらいでしょう。もし仮に銀行業が不調になったとしても、同社収益は銀行以外の収益比率も高いため、グループ全体で見ればまだまだ成長の余地があるように思えます。

累進配当政策を明言しており、高配当で業績も現状安定している同銘柄は、配当狙いの投資家たちからは魅力的に映るのではないでしょうか。

むっひょ
むっひょ

私も少しずつ買い進めていますし、これからも追加で買い増し予定です。



↓メガバンクならMUFGも良いと思います。

↓米国の金融セクターならここが個人的に好きです。

↑(投稿情報などをつぶやきます)

※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。

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