公開日 2021-12-29
最終更新日 2022-10-19
何してる企業?
SRA HD(3817)はITコンサルティング、システム構築、運用サービスなど提供するSRAグループの純粋持株会社です。
SRAグループは1967年に設立された老舗システム会社である「株式会社SRA」を筆頭に、日本国内の6社と海外の9社から構成されています。
同グループは、租利益率90%超えの高い収益性を見込める自社製品の開発を可能にする「技術先進性」、海外市場へ拠点を展開し日系・現地企業に各種サービスを提供する「グローバル・リーチ」、様々な業界の大企業・中小企業との分散の取れた取引を可能にする「優良顧客基盤」の3つを強みとして有しています。


取引先の偏重も無く、日本国内・海外共に業績を伸ばしていることが見て取れます。

今後日本の人口が減少していくことを考慮すると、これからは日本国内だけでなく海外での売り上げを伸ばしていくことも重要です。
分析スタート
基礎データ(2022/10/19時点)
- 時価総額 480億円
- PER 9.46倍
- PBR 1.57倍
- 自己資本比率 63.0%
- 配当利回り(予) 4.04%
基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。
業績
一株あたり利益(EPS)

2018.19.20年とEPSが低迷しましたが、2021年以降は回復してることが見受けられます。
なお、2020年のEPS減少は有価証券評価損や減損、貸倒引当金の計上によるものであり、キャッシュアウトを伴わない一過性のものでした。
また、それらの要因を取り除いた2020年度EPSは210円程度であるため、取り立てて問題は無さそうです。

市場はコントロール不可なのでしゃーなしです。
営業・投資・フリーCF(単位:100万円)

やや不安定な推移を見せているものの、基本的にはフリーCFがプラスに振れているため、悪くはないです。
投資CFが増加して、フリーCFがマイナスになっている年度があるものの、これらは成長投資に起因するものです。

今後の決算に注目が必要そうです。
営業利益率・CFマージン

利益率・CFマージン共に改善傾向にあります。言うことなしです。

good!
財務
自己資本比率・有利子負債比率

自己資本比率は60%程度を推移し、非常に安定しています。
有利子負債比率は年々減少しており、直近ではなんと1%を下回る水準です。こちらも言うことなしです。

so good!
現金及び現金同等物(単位:100万円)

ここ最近の剰余金支払額が年間13.5億円程度なのに対して、手持ち現金は100億円と余裕があります。
自己資本比率・有利子負債比率も踏まえると、かなりの鉄壁財務だと言えます。

減配は無しの方向でお願いします…。
株主還元
還元姿勢
株主還元方針
株主還元の更なる充実を目指す
◎配当性向50%を目途に、安定的な高配当を目指す
◎株主資本の効率的活用の指標である ROE は、安定的かつ継続的に10%以上確保を目指す◎なお、実現していない損益等が原因で親会社株主に帰属する当期純利益が変動する場合等においては、 その影響を考慮し配当額を決定する。
SRAHD中期経営計画より引用
安定的な「高配当」というのが特徴的な文言ですね。企業側が配当を意識していることが伺えます。

今後とも何卒宜しくお願いします。
※2023年3月期より、3つ目の配当方針が追加されました。昨今の変動の激しい市場や為替を考慮したものだと思われます。
配当・配当性向

配当は長期的に成長しており、安心して保有できます。
2014年に減配しているように見えますが、これは2013年の配当に記念配当5円が含まれていたことが要因なので、実質的には減配ではありません。
また、配当性向が高いように見える年がありますが、上述の通り、2016.2020/3期はキャッシュアウトを伴わない業績悪化だったので当該期間は気にしないで良いです。

pretty good!
まとめ
同社はこれまで着実に業績を伸ばしており、DX推進などの国策にも乗ることで今後の更なる成長も見込まれます。
利益率などの改善傾向や株主還元への積極的な姿勢も加味すれば、長期で保有するに値する銘柄だと言って差し支えないでしょう。

購入→放置が出来る良い銘柄だと思います。
↓NISA枠で購入することを検討するくらいには良い銘柄だと思います。
↓過去に分析した情報通信セクター。そのうちアップデートする予定です。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。
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