ラサ商事(3023)、非減配・配当利回り5%超えの専門商社【銘柄分析】

日本株・J-REIT

公開日 2021-12-22
最終更新日 2022-01-10

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何してる企業?

ラサ商事(3023)は資源や金属素材、産業・建設機械を取り扱う独立専門商社です。

同社の元々の事業セグメントである「資源・金属素材関連事業」「産機・建機関連事業」「環境設備関連事業」に加え、他企業を買収し子会社化することで「化成品関連事業」「不動産関連事業」「プラント・設備工事関連事業」など、多岐に渡る事業セグメントを展開しています。

鉱物資源ではジルコンサンド、産機分野ではスラリーポンプ、環境設備では独自技術の水砕スラグ製造設備など、各分野においてトップクラスのシェアの商品を有し、市場をリードする存在となっています。

ラサ商事HP より引用

ただ単に多角化しているだけでなく、首位のシェアを誇る製品や材料を複数分野に跨って有している実力派の企業です。

海外市場への進出にも力を入れているようなので、特に東南アジアやインドにおける設備投資需要が復活すれば、同社の強みがより発揮されるかもしれません。

むっひょ
むっひょ

液晶やセラミックス、半導体の製造過程など様々な場面で利用されるジルコンサンドですが、国内流通額の半分以上をラサ商事が取り扱っているみたいです。しゅごい。



分析スタート

基礎データ(2021/12/21時点)

  • 時価総額 124億
  • PER 7倍
  • PBR 0.62倍
  • 自己資本比率 56.3%
  • 配当利回り(予) 5.19%

基礎データはざっくりこんな感じです。もう少し詳しく掘り下げていきます。

業績

一株あたり利益(EPS)

32.5円→137.61円と、12年で4倍以上に成長しています。

むっひょ
むっひょ

推移に少しムラがありますが、景気敏感株であることを考慮すれば許容範囲内。

営業・投資・フリーCF

赤字と黒字を行ったりきたりしており、安定感は皆無です。

むっひょ
むっひょ

特に営業CFがマイナスなのが良くない。

営業利益率・CFマージン

営業利益率は改善傾向にあるものの、未だ10%以下です。

むっひょ
むっひょ

専門商社の利益率は大体このくらい。CFマージンに関しては言わずもがな。



財務

自己資本比率・有利子負債比率

自己資本比率・有利子負債比率共に改善傾向にあります。問題ありません。

むっひょ
むっひょ

(指を差しながら)ヨシ!

現金及び現金同等物

着実にキャッシュを積み上げています。

2019〜2021年の剰余金配当支払額がおよそ4.5億円/年なので、何もしなくとも10年間は配当を支払い続けることが可能です。

むっひょ
むっひょ

何もせず寝て暮らしていきたい。



株主還元

還元姿勢

当社は、株主の皆様への長期的利益還元を重要な経営課題の一つと考え、安定配当を行うことを基本方針としつつ、企業体質の強化、今後の事業展開および内部留保の充実を勘案した上で30%前後の配当性向を維持できるように努力いたします。

ラサ商事HP より引用

業績に沿って配当は決定するとのことですが、実は同社は上場以来非減配を貫いているようです。

一時的に配当性向を引き上げてでも、配当を維持してきた歴史を持っています。

むっひょ
むっひょ

そんなツンデレな君が好き。

配当・配当性向

配当性向は還元方針通り30%前後であり、特に問題はありません。

当初の予定では去年の38円→42円と4円増配の予定でしたが、つい先日上方修正を行いなんと38円→50円と12円の増配を発表しました。

増配率に換算すると30%もの大増配です。

むっひょ
むっひょ

愛してる。



まとめ

トップシェアの製品や技術を持ち、株主還元に積極的な同社ですが、業績面(特にCF)の数値に致命的なネックがありました。

しかし、景気敏感株と割り切ってその点に目を瞑ることができるならば、海外市場における更なる業績の向上も見込める魅力的な銘柄なのかもしれません。

むっひょ
むっひょ

株価推移を見つつですが、筆者は来年のNISA枠で少し投資するつもりでいます。



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↑(投稿情報などをつぶやきます)

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