米国市場の懸念点は複数が解決済み
現状、株式市場に特に大きな影響を与えうる事象がいくつか存在するわけですが、その中でも特に大きなものが2つほど解決しました。
FOMCの会合(主にテーパリングが加速するかどうか)と連邦債務上限の引き上げについてです。
FOMC
事前の情報通り、FRBは今回のFOMCの会合にてテーパリングの加速を発表しました。
当初の予定では終了予定は2022/6でしたが、2022/3に前倒しするとのことです。
あくまで事前予想でしかなかったものが、今回の会合により確定となったことにより、不透明感を薄れさせました。
市場は未定・不透明感を嫌うため、今回の発表は市場にとってプラスに働くことが予想されます。
実際はここに利上げ時期の問題が絡んでくるのですが、短期的な目線では懸念点が解決したと捉えて良いでしょう。
連邦債務上限の引き上げ
現在に至るまでに連邦債務上限の問題は割と頻繁に発生していますが、結局のところ最終的には全て可決されてきました。
そのため、投資歴の長いベテラン投資家やヘッジファンドほど、どうせ今回も法案は通過する、というスタンスをとっている人が大半のようです。
実際、今回も米国上院は連邦債務上限を2.5兆ドル引き上げる法案を可決しました。
しかしもし万が一、億が一、債務上限引き上げの法案が通過しなかった場合、米国債のデフォルトリスクが跳ね上がり国家としての信用問題に関わってくるため、そうなった場合には株価や国債価格の大幅な下落は避けられません。
そういうわけで、債務上限問題の話題が大きく取り上げられると市場には動揺が走るわけですが、今回の件も無事解決したので、これが市場にとってプラスに働くことは明らかです。
残るはインフレ率

短期的な懸念点で今なお残っているのは、インフレ率でしょうか。
インフレ率は原油価格に左右されやすいのでOPECとの交渉次第かもしれませんが、この辺りは国際政治が絡んでくるので中々解決せず、もしかすると長期化するのかもしれません。
オミクロン株に関しては致死率が高くないらしいこと、現状のワクチンでどうにかなりそうとのことなので、既に解決済みの扱いとさせて頂きます。
これらを考慮すると、長ければテーパリングが終了する2022年の3月まで、短くとも次回のFOMCの会合がある2022年の1月末までは米国市場はある程度安定した推移を望めるのではないかと、現時点ではそう考えています。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
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