公開日 2021-09-20
最終更新日 2021-10-17
せっかく頑張って稼いだお金なのだから、有用に、有意義に使いたい、という考えを持つのは至極当然と言えるでしょう。
しかしどうやら、知らず知らずのうちにもったいない使い方をしている人も(私も含め)世の中にはいるようです。
お金を使うことが目的化してない?
学生ならばバイト代、社会人ならば仕事のお給料・ボーナスを貰った日には、
- せっかくお金を手に入れたのだから、少し良いお店へ行こう
- 何かを買って帰ろう
という気持ちが湧くことがあるのではないでしょうか?
この思考は割りと誰でも持ち得るものだと思うのですが、ここに大きな落とし穴が存在しています。
因果関係の逆転
もちろん、前々から欲しいと思っていた物があり、それを買うために仕事を頑張ってきた、などの理由であれば、給料日などでお金が手に入った瞬間にそれを買いに行く、というのはごく普通の真っ当な考え方だと思います。
しかしながら、お金があるから何かを買いたい、という思考プロセスなのであれば、そこには逆転が生じており、本末転倒なのではないか、と個人的に感じています。
もし目の前に、「運動したいから痩せるんだぁ」という人がいたら、いや逆じゃね?と思うのではないでしょうか。これと同様の因果の逆転が、ことお金の使い方になると割りと頻繁に起こっているように見えます。
人がお金を稼ぐ理由は、ただ生きるため、家族を養うため、趣味を充実させるためなど、その人によって様々だと思いますが、とにかく人はそれぞれの目的を達成するために、経済活動を行いお金を稼ぐわけです。
つまり、ある物を買ったりサービスを受けたりするという目的を実現するために、お金を使うという手段をとっているのであって、お金を使うという目的を実現するために、ある物を買ったりサービスを受けたりするという手段をとっているわけではない、ということです。
より端的に言い換えるのであれば、人は消費をするためにお金を使うのであって、お金を使うために消費をするのではないということです。
そこでは手段と目的が入れ替わっており、因果関係の逆転、自己同一化が発生してしまっているわけです。
補足
ここまでで、お金を使うことが目的化しているというのは如何なものか、と記述してきましたが、私自身その使い方を批判するつもりは一切ありません。
結局のところ、お金の使い方はお金を使う当人次第なので、そこに善いも悪いも無いです。強いて言うのであれば、その使い方で真に満足出来るかどうか、それだけです。
頭の片隅で意識しておくことが大切
最初にも言った通り、よくよく考えてみると自己目的化してしまっているこの思考は、多くの人が持ち得るものです。
意識しないでいると、この思考に則ってお金を使ってしまうことも多々あると思います。
だからこそ、本当にそのお金の使い方で良いのか、という疑問を常に頭の片隅に置いておくことが肝要であり、支出の最適化をしたいのであれば気をつけておく必要があると、読んでくれる方への共有と、自分への戒めも込めて、備忘録としてここに筆を取らせて頂きます。
P.S
なんか堅くなってしまいましたが、まあ要はお金の使い方に気をつけようね、ということで。共に楽しく生きて参りましょう。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
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