ドキュサイン(NYSE:DOCU)暴落から再認識する、成長株投資のリスクと配当株投資の利点

外国株

あくまでも「株価下落時」にフォーカスした場合の話です。

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ドキュサイン(NYSE:DOCU)暴落

Tradingview より

目下、ハイパーグロース株の一角であるドキュサインが1日で42%もの株価を見せています。

2018年5月にIPOして以来、株価は順調に上昇してきましたが、たった1日でおよそ1年半分の上昇幅を打ち消してしまいました。

期待リターンの大きさの裏には応分のリスクあり

※ここで私が使用しているリスクとは、株式投資で用いられる意味でのリスク(株価のボラティリティ)ではなく、世間一般で広く用いられる意味でのリスクの方です。

リスクとリターンは表裏一体

この世にはリスクとリターンは表裏一体、という至極当たり前の摂理が存在します。

ドキュサインはこれまで素晴らしい決算と著しい成長を背景にして、高いパフォーマンスを発揮してきました。

例えば去年の6月から今年の6月の1年間を切り取ってみると、同銘柄の年率リターンは+200%という凄まじい結果を残しています。

しかし今回、たった一度の決算をミスしてしまったことで、1年半分のリターンを帳消しにし、1年半以内に同銘柄を購入した投資家たちに含み損を抱えさせました。

同銘柄の暴落は、つい先日まで素晴らしいリターンを出していた銘柄でも、たった一回の決算ミスで状況が一変してしまう、という成長株投資の難しさを再認識させる出来事になりました。

成長株への投資は株価下落時、精神的にもキツイ

成長株への投資は得てして、株価が上昇し含み益が発生する局面では容易に継続することができる一方、今回のように株価が下落し含み損が発生する局面ではそれを継続することの難しさが浮き彫りになります。

含み損の拡大が精神に与えるダメージは大きく、これに耐えられる人だけが投資を継続できる、人を選ぶ投資手法だと言えるでしょう。

そういった観点から見ると、成長株投資とは金銭・精神面の両面でハイリスクな投資手法であるとも言えるかもしれません。

株価下落時に再認識出来る配当株投資の利点

一方、配当株投資は株価下落時にその真価を発揮します。

株価下落時にきらりと光る、配当株投資の利点

私が配当株への投資を選好している理由の一つでもありますが、配当株への投資は株価が下落しても、基本的に精神へのダメージが少ないです。というのも、定期的に発生する配当金が含み損のダメージを軽減してくれるからです。

加えて、買い増しをすることで配当金額を増加させられるという点から、考え方次第では株価下落をプラスに捉えることも可能です。

成長株投資でも買い増しは出来るのではないか?と思う人もいるかもしれませんが、ここで押さえておくべきことは「投資対象の株価が再び上昇する保証はない」ということです。

成長株と配当株、利益確定方法の違い

キャピタルゲイン目当ての投資方法では、株を売却することでしか利益を確定することが出来ません。

これは、購入時の株価よりも売却時の株価が上昇していない限り、いつまで経っても利益を得ることができないことを意味します。

対して、インカムゲイン目当ての投資方法では、株を売却せずとも配当金という形で強制的に確定利益が発生します。

これは、買い増し後に株価が停滞したとしても、保有を続けることで長期的にはトータルリターンをプラスにすることが可能であることを意味します。

この利益確定方法の違いにより、成長株への投資と配当株への投資で、株価下落時の精神的負担に大きく差異が生じるわけです。

どちらの投資も一長一短

小心者の一個人投資家としては、今回の暴落が精神的安寧の観点からやはり自分には配当株投資が合っている、と再認識させてくれる出来事となりました。

しかしながら言うまでもありませんが、成長株投資と配当株投資はどちらも一長一短です。

成長株への投資は期待できるリターンが大きい反面、株価下落時に金銭的・精神的ダメージを食らいやすくなる、いわばアグレッシブな投資手法であること。

配当株への投資は株価下落時の金銭的・精神的ダメージを軽減しやすい反面、期待できるリターンは成長株に劣後してしまうことが多くなる、いわばディフェンシブな投資手法であること。

あくまで、今回のような局面では成長株投資のリスクが明確に顕在化された、というだけであり、株価の上昇局面では逆の事象が発生することも意識しておく必要があるでしょう。



↓兎角インカム投資は精神に優しい投資手法です。

↑(投稿情報などをつぶやきます)

※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。

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