公開日 2021-09-27
最終更新日 2021-10-17
CMEグループ(NYSE:CME)を新規購入しました。同社は米国の金融セクターに属する企業です。
CMEの名前を知っている人は、かなり投資に打ち込んでいる人なのではないでしょうか。
CMEグループとは
Chicago Mercantile Exchange(シカゴ・マーカンタイル取引所)の略称。CMEグループは、CME、CBOT(シカゴ商品取引所)、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)、COMEX(ニューヨーク商品取引所)の4つの主要取引所で構成されている。
先物・オプションの国際的市場として24時間稼動し、金利・株価指数・外国為替・エネルギー・農産物・金属など幅広い分野において、デリバティブ市場を提供している。
https://www.nomura.co.jp/terms/english/c/cme.htmlより抜粋
CMEグループという企業名に聞き覚えがなくても、「CME日経平均先物」に聞き覚えがある人はいるのではないでしょうか。
上述の通り、CMEグループはデリバティブ取引のプラットフォームを提供している、いわゆるプラットフォーマーになります。4つの主要取引所から構成されており、そのプラットフォーム規模は世界最大級です。
取引用プラットフォームから手数料収入などを得ており、取引量が増加するほど収入も増加する仕組みです。
特徴
GoogleやFacebookのように、利用者の多いプラットフォーマー・胴元は儲かるのが世の常な訳ですが、CMEグループもその例に漏れません。
超高収益

CFマージンとは収益に占めるCFの割合を示すものであり、一般的に営業CFマージンが15%以上を超えていれば優秀であるとされています。
上述の通り、同社の営業CFマージンは基本的に50%前後を保っており、非常に高い水準を推移していることが見受けられます。
また、フリーCFマージンもほぼ営業CFマージンと同程度の数値を示しており、これは投資CFを殆ど必要としていないことを示しています。
追加の設備投資を必要としないという事は、それだけキャッシュの手残りが多くなるということであり、この点からも高水準の収益性を伺うことができます。
寡占市場の住人
さらに、商品取引所のプラットフォーム提供という事業領域は、高い専門知識が求められること・厳格な法規制が為されていることから、事業業者の新規参入が難しい寡占市場と化しています。
寡占市場の住人は基本的に高い競争優位性を背景に、強気な価格設定・高い収益率を見込めます。
そのような市場のフロントランナーである同社もまた、高い競争優位性を持ってして安定した収益を上げていくことが予測できるでしょう。
業績は金利に相関
同社はデリバティブ取引用のプラットフォームを提供する胴元であり、取引が活発になればなるほどその収益は増加します。
デリバティブ取引、中でも特にオプション取引は、長期金利が低いタイミングではあまり活発になりづらい傾向があり、収益の低下が生じやすくなります。逆に、長期金利が上昇してくると取引が活発になり、収益増が期待できます。
現時点(2021/9/27)での米国長期金利が、コロナショック後を除けばここ10年でかなり低い水準であること、今後テーパリングの実施により長期金利の上昇が見込まれることを考慮すると、これから同社の収益は増加するかもしれませんね。
まとめ
同社は現行の資本主義制度・法律が継続される限り、安定して収益を上げ続けられる事業を手がけているといえます。
さらに、金利の上昇局面において強いと言う側面も持っているため、コロナ明けの景気拡大期において当社の株価・業績は上昇していくことが予想されます。
近いうちにもう少し詳しい分析記事を投稿する予定なので、宜しければそちらもご覧下さい。
↓もう少し詳しい分析記事
↓日本にも寡占市場の住人は存在します。
↑(投稿情報などをつぶやきます)
※投資は自己責任でお願いします。当ブログは利益を保証するものではございません。
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