メガバンクの一角である三菱UFGFGが業績の上方修正並びに増配と自社株買いを発表しました。
三菱UFJFGは売上高に占める海外比率がメガバンクの中で最も高いグローバルな企業です。
FY2022年通期業績見通しを上方修正

景気回復による与信関係費用の減少や、金利上昇に伴う収益の増加を背景に通期見通しを上方修正しました。
当期純利益は
- 業績予想と比較すると8,500→10,500億円と23.5%増の予想
- 前期と比較すると7,770→10,500億円との35.1%増の予想
EPSと配当、増配と自社株買い
今回の上方修正に伴い、配当金は当初予定の27→28円へと1円増額されました。
また同時に、1500億円(発行済み株式の2.3%程度)を上限とする自社株買いも発表されました。


※同銘柄は通期予想EPSを発表していませんので現時点(上半期)まででのEPSで比較します。
上半期EPSの60.69円に対して配当予想は28円であり、至極余裕があります。
単純計算するのであれば、上半期のEPSを2倍した121円が当期EPSになりそうなものですが、コロナ感染再拡大への懸念や米国長期金利低下による経済回復ペースの鈍化など、未だ先行きに不透明感が存在していることを考慮すると、そこまでは到達しないでしょう。
今回の決算結果に慢心せずに下半期もその動向に注目した方が良さそうです。
株価の推移(3年間)

直近の米国金利上昇の恩恵にあずかり、株価はコロナ前の水準を超えてきています。同業他社が良い決算を事前に発表しているので、織り込み済みということで株価の上昇はあまりないのでは…?と個人的には考えています。
エネルギー株といい銀行株といい、最近はバリュー株やオールドエコノミー銘柄のパフォーマンスが良いですね。保有している銘柄にキャピタルが乗る一方、買い増しがしづらくなるので嬉しいやら悲しいやら複雑な心境です。
このまま金利が上昇していくのであれば、銀行はオワコン、なんて言われている現状を脱却する日も近いかも?
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